梅毒は、トレポネーマ・パリダム菌という細菌によって引き起こされる性感染症(STD)です。この感染症は主に性的接触を通じて伝播し、進行すると深刻な健康上の問題を引き起こす可能性があります。梅毒は4つの段階に分類され、それぞれ異なる症状が現れます。早期に発見し治療することで、重大な合併症を防ぐことができます。症状が出ない「無症候性梅毒」の状態で、長年にわたり気がつかないまま過ごす患者様も 少なくありません。
また、妊娠している方が梅毒にかかると、胎盤をとおして胎児に感染を起こす「先天性梅毒」という状態もありますが、現在では稀です。
当院では、梅毒の血液検査「TPHA法」「RPR法」どちらも院内で行っておりますので、梅毒の血液検査の結果を即日でお伝えすることが可能です。
第1期 (感染後3週間から3か月)
感染した部分(口回り、股など)に、痛みを伴う、膿を出す しこりが生じます。しこりはたいていの場合は すぐに消失しますが、まれに潰瘍となることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることがあります。
第2期 (感染後3か月から3年)
全身のリンパ節が腫れる他に、発熱、倦怠感、関節痛などの症状がでる場合があります。「バラしん」と呼ばれる特徴的な全身性発しんが現れることがあり、赤い目立つ発しんが手足の裏から全身に広がり、顔面にも現れます。治療しなくても約1か月程度で消失しますが、抗生物質で治療しない限りトレポネーマは体内に残っています。
第3期(感染後3から10年)
皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生します。しかし、現代では第3期まで放置されることは珍しいです。
第4期(感染後10年以降)
脳、脊髄、神経を侵され麻痺性痴呆を起こしたり、多くの臓器に腫瘍が発生したりと、命に係わる状態になりますが、第3期と同様、現代において ここまで梅毒が放置されることは ほとんどありません。
梅毒の主な原因は、感染した人との性的接触によるものです。細菌は、感染した人の傷や粘膜から体内に侵入し、感染を引き起こします。また、前述のとおり、妊娠中の母親から胎児への垂直感染もあります。感染リスクを低減するためには、性行為の際に適切な避妊法を用いることや、性的関係を持つパートナーの数を減らすことが効果的です。
梅毒の標準的な治療法は、ペニシリンという抗生物質を用いた治療です。感染の進行によっては、投与量や治療期間が異なります。ペニシリンにアレルギーがある場合は、別の抗生物質を使用することができます。
早期段階の梅毒では、通常、1回の筋肉注射で治療が可能です。しかし、感染が進行している場合は、より長期的な治療が必要となります。治療が遅れると、神経系や心血管系に損傷を与える可能性があり、深刻な合併症を引き起こすことがあります。
梅毒は早期発見が重要です。性感染症検査を定期的に受けることで、感染のリスクを軽減できます。また、感染した場合でも、速やかに治療を受けることで、合併症のリスクを最小限に抑えることができます。
↑詳細についてはこちらをクリック↑
血液検査をはじめ、全ての検査を院内で行っているため、原因の判明が早く済みます。当院では専門分野の違う医師が複数在籍しているため、医師間でも連携を取り、いち早く適切な医療をお届けします。
・血液検査(生化学検査)
当院では、院内で血液検査を行っているため、当日中に検査結果が判明します。
当院の検査機は、その他いわゆる一般的な血液検査の項目を、ほぼ全て検査することが出来ます。当院での即日検査可能な項目は、【総蛋白・アルブミン・尿素窒素・クレアチニン・尿酸・総ビリルビン・AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH・アルカリフォスファターゼ・γ-GT・総コレステロール・中性脂肪・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール・アミラーゼ・CKMB・CRP・グルコース(血糖値)・A/G比・フェリチン・RPR・TPHA】です。梅毒の確定診断を院内で迅速に検査することが可能です。です。
・尿検査(定性)
基本的な尿検査の項目を ほぼ全て検査することが出来ます。US-1200で検査できる項目は、【比重・pH・蛋白定性・糖定性・ケトン体定性・潜血反応・ウロビリノーゲン定性・ビリルビン定性・亜硝酸塩・白血球検査・アルブミン 定性・クレアチニン】です。
また、上記のAccuteRXにて、より詳細な尿検査をすることも可能です。